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【映画】「ムカデ人間3」―ファンディスク―

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おすすめ

 ムカデ人間も遂に第3作目となり、これが最後となるのだろう。
 3人、12人から一気に500人(本当か?)へと膨れ上がったムカデ人間。そして第一作と第二作の主役が悪役コンビを組むという所が魅力のはずだが……

 


あらすじ

 アメリカのとある刑務所。そこの所長ビル・ボス(ディーター・ライザー)は、囚人への拷問を日常的に行ない、女秘書を性処理道具として扱うなど絶対的な独裁者として君臨していた。
 欲望先行の運営が祟り、刑務所は大幅な赤字を計上していた。そこで「ムカデ人間」が好きな会計士ドワイト( ローレンス・R・ハーヴェイ)はある画期的なアイデアを所長に提案しようとするが……


感想

 「ムカデ人間」の魅力はムカデ人間そのものではなく、「ムカデ人間固執する人間」であると前作の感想に書いたが、その狂気は「ムカデ人間2」でやり切っている。
 では、今回はムカデ人間そのもので勝負するのだろうか。予告でも言っていたじゃないか今度は500人繋いでるって……でも実際はそうでもない。

 沢山人間を繋いだのはいいが、その所為でムカデ人間は身動きが取れなくなってしまったのだ。だからただジッとしているだけだ。
 しかも数が多いから全体を映そうとすると物凄い遠景になってしまい何だかよく分からないことになってしまっている。
 ムカデ人間で肝心の、口と肛門の接合部分も殆ど映されず、よってソコで行われるブツの出し入れも見られない。だからムカデ人間の気持ち悪さは全くなくなってしまったのだ。

 今回の主役はボス所長と会計士ドワイトだが、それぞれ第1作のハイター博士と第2作のマーティンを演じた俳優が演じている。ムカデ人間の生みの親であるトム・シックスはそこがこの映画の肝であると言い、前回とは全く異なるキャラクターを演じることの面白さを強調している。
 さらにトム・シックス本人も本人役で登場したり、第1作目の日本人ムカデこと、北村昭博も出てくる。
 
 つまり「ムカデ人間3」は「ムカデ人間1・2」のファンディスクなのだ。
 確かに登場したときの印象の違いには驚いたりもしたが、結局のところキャラクターの魅力は前回の方が遥かに上なのだ。「ムカデ人間をつくる」という様な強力な意志に欠けているのが決定的な敗因だろう。

 つまり最大の魅力であった「ムカデ人間に取り憑かれた人間」というものはそもそも存在せず、半端な志の人間がグダグダやっているのを見せつけられるのだ。

 他の登場人物の扱いはほとんど皆無であり、ブリ-・オルソンというポルノ女優が出ているのに殆ど見せ場がなく魅せ場は数秒の汗まみれのケツ(ヌチヌチ音がする)だけだ。

 この内容なら15分位の短編で十分だと思ったし、単純につまらなかった。そういう意味で二度と観たくない映画だ。

 

 過去作感想

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