映画原人の穴

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【映画】「ダークマン」―その名はダークマッ!―

ダークマン [Blu-ray]

概要

 サム・ライミトビー・マグワイア版のスーパーマン3部作を手掛けていることで有名だが、その10年ほど前にもヒーロー映画を手掛けていた。
 醜い姿と超人的な力を得た男が、己が身を隠しながらも復讐を果たそうと躍起する物語は去年映画版が公開された「デッドプール」がよく比較されるほど似ているのだが、ダークマンが1990年、デッドプールが1991年初出だ。

 


あらすじ

 人工皮膚の研究者ペイトン(リーアム・ニーソン)はマフィアの襲撃によって全身火傷の重傷を負ってしまうが、その治療によって無痛覚と超人パワーを得ることになる。
 ペイトンは全てを失ってしまうが、そのパワーと人工皮膚を武器に復讐をもくろむ……


感想

 現在はアメコミユニバースが映画界を席巻しているが、2000年代までは世界観のクロスが存在しない単品ヒーローが主流だった。サム・ライミが手掛けた「スパイダーマン」シリーズに他のヒーローは登場しないし、原作がないアメコミ”風”ヒーローたちもちょこちょこと出ていた(ハンコックとか)。この「ダークマン」もサム・ライミによるオリジナルだ。

 ド派手なアクションとそれを見せるサムライミ印の豪快なカメラワークが融合し、カネのかかった質の高いビジュアルと自主制作的な熱意ある手作り感が共生した不思議な魅力があり、数あるスーパーヒーロー作品群において今なお個性を失っていない。

 そんなダークマンは「無痛覚」と「超人(無敵)パワー」を得る。無痛覚は「脳男」とかにも出てくる便利スキルだが、超人パワーを発揮するにはリーアム・ニーソンの感情が昂る必要がある。それはつまり怒りが原動力なのであり、ブちぎれると何するかわからない狂気のヒーローを演じている(遊園地シーンは必見だ)。
 またその様な暴走だけでなく、人工皮膚を用いた変装でコソコソと計画を遂行するスパイチックなミッションも楽しい。

 ヒロインを演じるフランシス・マクドーマンドはその後に「ファーゴ」で懸命な警察官を演じているが、今回は悲恋に身を落とす弁護士であり、ビルからの転落などといった、「スパイダーマン」ヒロインMJ(キルスティン・ダンスト)的な役割を果たしている。

 ダークヒーローでありながら、どことなくコミカルなキャラクターとアクションだ。スパイダーマンみたいに家族で楽しめるね。

 

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