映画原人の穴

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【映画】「ブロブ/宇宙からの不明物体」―分かっているのに、面白い―

ブロブ (字幕版)

概要

 1958年の「マックイーンの絶対の危機」のリメイク作品。このオリジナル作はスティーブ・マックイーンの初主演作でもある。
 人食いアメーバに襲われた田舎町の一夜を描いたB級モンスターパニックであるが、ハイクオリティの特撮とチャック・ラッセルフランク・ダラボンによるショッキングなストーリーが見事に組み合わさった一級映画だ!

 


あらすじ

 アーバーヴィルというアメリカの田舎町に、空から謎の不明物体が落ちてきた。その不明物体は人々にとりつき、身体を折り、溶かし、死に至らしめていく……


感想

 この映画は1988年の作品であるが、その頃のアメリカの田舎というのは格別に味わい深い(映画でしか知らないが)。
 2年後の1990年に放送開始されたTVドラマ「ツインピークス」でもアメリカの田舎町が舞台になっていたが、どちらでもハイスクールというのは町の中心と言えるような存在感を放っている。ちなみに「ツインピークス」で製材所のピートを演じていたデヴィッド・リンチ作品の常連、ジャック・ナンスは今回の映画に超端役で出演している。

「ツインピークス」では町そのものの異常さが描かれていたが、今回は町に異常な奴がやってくる。それはまず町はずれの山中に落下し、興味をひかれた缶集めおじさん(ビリー・ベック)に取りつく。それを介抱するのは一匹狼のバイカー、ブライアン(ケヴィン・ディロン)である。不良とホームレスじゃ何言っても信用されなさそうだ。
 そんなわけで何が起こっているのかわからないまま被害が拡大していくのだ。

 この映画の面白いのは、モンスターパニックというジャンル映画の典型的なフォーマットを地で行きながらも、絶妙にはしごを外した脚本だ。フランク・ダラボンは後に「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」「ミスト」といったスティーブン・キング作品の映像化を手掛けているが、1983年にもキングの「312号室の女」という作品を短編映画化している。そして「ブロブ」に関してもキング作品チックな要素が垣間見られる。

 優れた特撮はその使い方も優れている。つまりこの手のジャンルの一番の見せ所は「死にざま」だ。この映画では次々と町民が死んでいくのだが、大抵が王道である。しかし、王道を突き詰めたハイクオリティであり、分かっているのにヒェッとなる。また、良い奴だろうと悪い奴だろうと、どんな奴でも死ぬときは死ぬ容赦なさというか、呆気なさもハンパではない。

 ジャンル映画をバカにする馬鹿野郎に最初にぶち当てる映画として最適な上質王道パニック映画だ!

 

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