映画原人の穴

映画を中心とした感想ブログです。ネタバレなしです!

【映画】「解夏」―葬式で流れる思い出ビデオ―

解夏

概要

 さだまさしの短編小説の映画化。難病に侵された小学校教員とその恋人、周囲の人々の交流を描く。悪い人が一人も出てこなく、とにかく主人公の身を案じられる過保護な展開が続く。

 


あらすじ

 小学校の教員である高野隆之(大沢たかお)は子供の頃から人格者で、昔からの友人たちとの親交は30を超えた今でも篤く、また担任を受け持つ子どもたちからも絶大な信頼を寄せられていた。しかし、自身が失明に至る難病に罹っていると知り、職を辞し、婚約を目前に控えていた恋人の朝村陽子(石田ゆり子)とも距離を置こうとするが……


感想

 恋愛映画に難病はつきもので、映画の結末は「死が二人を分かつモノ」が多い(でも心の中では生き続けるのだwww)

 しかし、全ての不治の病が死に直結するわけではない。身体に変化が起きたとて死にはしない病気だってある。失明は映画にしやすく、美しい映像を繋げていくだけで主人公がもう少し経てばこういった景色も、美しい石田ゆり子の顔も見えなくなってしまうのか……と、涙を誘いやすくなる。まあ、見えなくなったらなったでやりようは幾らでもある。毎日の歯磨きでは歯磨き粉を歯ブラシの上に付けるのではなく、直接自分の口に放り込めば間違いはない。人の顔だって直接触って形を確かめられる(座頭の一よ!)

 この映画の登場人物たちは皆人が良く、劇中ではそんな人たちが心優しい交流をするところのみ描かれる。この人はこんないい人で、さらに友人・知人、家族にも恵まれて失明したとて幸せな人生でした、と通夜とか葬式の受付あたりで流れてそうなビデオを見せられた気がした。

 

関連商品

 

解夏

解夏

 
解夏 (幻冬舎文庫)

解夏 (幻冬舎文庫)