映画原人の穴

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【映画】「DEAD OR ALIVE2 逃亡者」―信念をつらぬき、固い友情で結ばれた男たち!―

DEAD OR ALIVE 2 逃亡者 [レンタル落ち]

概要
 異常なテンションと驚愕のラストで全世界に衝撃を与えた傑作の続編。といっても物語自体に繋がりはなく、全くの別世界が舞台となる。
 出てくるキャラクターは相変わらず濃ゆい奴らばかりで全くまとまりがなく、また非現実的な演出も多いが、それが全く破綻しない世界観を作り出しているのはさすがだ。前作で得た、非現実的で支離滅裂な面白さ、という財産をしっかり受け継ぎ、またもや奇妙な映画を作り上げてしまったのだ!

 


あらすじ
ミズキ(哀川翔)はヒットマンとして標的を狙撃しようとしたが、その先にある男が標的を近距離で射殺してしまった。ミズキはその横入り者に見覚えがあった。それは幼馴染のシュウ(竹内力)だった。
 暗殺を実行したシュウと、自らが仕留めたわけではないにもかかわらず、報酬を返さないミズキはともに逃亡者として地元の島に帰るが……


感想

 今回の竹内力哀川翔は幼馴染だ。そこに遠藤憲一も加わり仲良し三人組となる。ちなみに監督の三池崇史はこの三人それぞれの主演作品も撮っている。

 前作での二人は警察と強盗団という事で終始敵対していたが、今回は幼馴染という事で友好的な関係を持っている。幼い頃に離ればなれになった二人が偶然ヒットマンとして同じ相手を狙っていたという奇跡によって再会を果たすのだ。二人の幼馴染は地元に帰り、そこに残っていた幼馴染とも再開する。それが遠藤憲一演じるコーヘーだ。コーヘーは地元で漁師を営んでおり、妻もまた三人の幼馴染であるチエコ(青田典子)だ。

 今回は東京でのヒットマン残酷稼業と、田舎島での面白芝居が物語の二柱となっている。東京では血生臭い殺し合いを繰り広げる強面の男たちが、田舎へ帰ると島民たちの為に(とても平和な)お芝居をして、また東京に戻り殺し合いをするというのが大まかな流れである。
 
 東京と田舎では人間関係が全く正反対に描かれる。例えば、ミズキが関わる暗殺斡旋マジシャン(塚本晋也)や情報屋(手塚とおる)は皆、カネでのみ繋がった関係だろう。ターゲットだってカネの種でしかない。
 一方、田舎はまるでカネがないかの様な牧歌的な物語が続く。再会した仲間たちが現実のごたごたを語らず、ただお芝居を演じるのだ。

 しかし、シュウとミズキは田舎に長居はしない。ここは自分たちが永住する土地ではなくなったと知っているのだ。地元に残ったコーヘーとチエコがくっついたように、二人がいた頃の田舎とは確実に変わってしまい、彼らは田舎では異端の者となってしまった。彼らは自分たちの人生の使命を定め、東京に戻っていく。

 この物語は、すっかり荒んだ男たちが一時の休憩を楽しみ、同時に自分が何者かを再確認し、自分の人生にけじめをつけるために戦場に戻っていく滅びの美学だ。
 陰惨な世の中で陰惨な仕事に従事しているとて、彼らは友情を信じ、人生を生き急いでいく。ラストの帰郷旅行は徐々に彼らの魂が浄化され、安らかになっていく様子を見事に、ほとんど説明なしで描写している。前作ほどのインパクトはないが、幻想的な作品に仕上がっている。

 

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