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【映画】「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」―世の中はご縁で回っている?―

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概要

 マイナーヒーローの寄せ集め集団でありながら大ヒットを記録した「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の続編。前作から少し経ちチームの結束力はまるで「ワイルド・スピード」のファミリーの様になっていて彼らのやり取りはより楽しくなっている。個人的には前作よりも傑作だと感じた。
 カート・ラッセルやスタローンなど、新登場のオヤジたちにも注目の一本だ。

 


あらすじ

 ピーター・クイル/スター・・ロード(クリス・プラット)率いる「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は施設を怪獣から守る仕事を見事に達成し報酬を受け取るが、ロケット(ブラッドリー・クーパー)が依頼主からモノをくすねていたことが発覚し、追撃される。
 乗っていた宇宙船が破壊される直前、謎の男が彼らを助太刀したことで何とか脱出に成功するが、その男は自分がピーターの父親であると言い出した……


感想

 前作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」において衝突を繰り返しながらもクイルを中心に強靭なチーム(というかファミリー)が結成された。続編においては「ワイルド・スピード」シリーズの様に世界中を駆け回って、悪い奴を懲らしめながらも「今日の敵は明日の友」ってな具合にファミリーの増大化に努めるのも悪くはない……しかし、今回はそういう物語ではなかった。
 前作でも描かれていたが、ファミリーの面々はそれぞれ複雑なバックボーンを背負っているのだ。それを今回は掘り下げていき、それによって物語が奥深く、そしてより魅力的になっていくのだ。

 物語の中心は勿論、クイルだ。彼は母親の死を看取ったその日にヨンドゥ(マイケル・ルーカ―)によって誘拐され、そこからはヨンドゥが彼の面倒を見てきた……というのは前作でも明らかになっているが、実の父親の存在は明らかにされていなかった。今回はそれが明らかとなる。なんと彼の父親は神様・惑星様・天界人様だったのだ。これは冗談でも何でもなく、父親は万物を創造するほどの力を持っており、文句なしの無敵超人なのだ。ではなぜ、彼は愛し合った女(クイルの母)を死ぬまで放っておき、子供(クイル)が大人になった今になってようやく現れたのか。そもそも何故ヨンドゥは地球の一少年に過ぎないクイルを誘拐し、あれほど手厚く面倒を見たのか、徐々に明らかになっていく。

 それは綿密に構築された人物相関図であり、クイルだけでなくロケットやガモーラ(ゾーイ・サルダナ)等ファミリー全員に繋がっていく。これはもともと何十年も多層世界を構築し続けてきたマーベルコミックスというバックボーンがあるからこそできる芸当だろう。それ程、キャラクター一人一人が個体として作りこまれ、さらに複雑に結びついているのだ。
 新キャラたちも魅力ばっちりで金ピカのソブリン人は自分の手を汚すのを極度に嫌い、ナチュラルに人を見下す。いざ戦う時でもドローンを使ったゲーム感覚の戦闘でまさしく”先進国の嫌な所を詰め込んだ”様な民族だ。他にもヨンドゥが所属するラヴェジャーズのトップリーダー、スタカー・オゴルド(シルヴェスター・スタローン)も短い時間ながらスタローンの素晴らしい演技によって確実な足跡を残している。

 もちろん、物語の巧みな構築、用意周到さだけでなく、映像の面白さも優れている。冒頭の戦闘シーンは何故か戦闘ではなく、戦場を無邪気に走り回る子どもグルート(ヴィン・ディーゼル)に終始カメラが向けられる。彼はエレクトリック・ライト・オーケストラの「Mr.Blue Sky」をBGMに苛烈極める戦場を本当にただ駆け回っているのだ。そしてそれを気に掛けながらもファミリーたちは奮闘するのが背景としてピンボケチックにカメラに収められてる。そこで何か細かい説明があるわけではないがその様子を見ているだけで彼らの結束力やキャラクター性が見えてくるのだ。しかも映像的に非常に面白く、そこで一気に映画の世界へ引き込む没入感もある。

 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の人気はいまや誰も否定することはできず、「アベンジャーズ」への出演もしっかり内定している。それに単体としての続編も決まっている。最近の続編ありきの映画は一つの作品として成立していないものもある。しかし、この「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は一つの作品としてみても一級品の完成度をもっており、さらに続編に対する好奇心もよく引き立ててくる。つまり批評的にも商業的にも大成功している作品なのだ!

 

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス オーサム・ミックス・VOL.2(オリジナル・サウンドトラック)

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