あらすじ
ドム(ヴィン・ディーゼル)とレティ(ミシェル・ロドリゲス)はキューバでバカンスを楽しんでいたが、サイファ―と名乗る女(シャーリーズ・セロン)がドムに接触を図ってきた。
その後ホブス(ドウェイン・ジョンソン=ザ・ロック)からの召集によりベルリンにおいてファミリーで極秘任務にあたり無事成功するが、突然ドムが裏切り、奪還した兵器と共に姿をくらましてしまう……
おすすめ
快進撃を続けるワイスピシリーズ。前作の撮影中にポール・ウォーカーが死んでしまったことも影響してか、シリーズが締められることになった。本作が最終三部作の始まりなのだ。
正統派ストリートレースが題材だったのも今は昔、拡大の一途を続けるファミリーの活躍を終わりまで見届けよ!
感想
原題は「Fast and Furious8」つまりアメリカの「FF」だ。日本のFFはファイナルと言いながらも全く終わらないが、こちらは最終章に突入した。で、今回は新たな強敵である美女サイファ―が登場するとともに、ファミリーに前作の敵だったデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)が加わる等、ファミリーの増強が図られている。
要は今までのシリーズは「七人の侍」の仲間集めの部分だったという事だ。人員の補強と削減を繰り返し、本作によってファミリー再編はひとまず完了といったところだろう。
第四作目の「MAX」以降、ドムのファミリー愛は拡大の一途をたどっているが、歴代の悪役たちはそこに弱みを見出して攻撃をしてきた。そのたびドムたちは攻撃を上回る団結力で勝利を手にし、さらには敵を仲間にしてきたのだ。ドムとブライアンだって最初は敵対関係だった。
前作でブライアンはファミリーから去り、今回はドムがまさかの裏切りをしでかすため、ファミリーは壊滅状態になる……と思われたが、すぐさま人員が補充される。
ドムの代わりは前作のボスであり同じく筋肉ハゲのデッカード(ステイサム)、ブライアンの代わりはミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)の部下として登場するエリート白人リトル・ノーバディ(スコット・イーストウッド)。リトル・ノーバディはブライアンが下っ端だった頃を想像させるキャラクターであり、彼の成長は今後の見どころの一つとなるのだろう。
新敵はなんとフュリオサ大佐ことシャーリーズ・セロンが演じており、初登場時の白人版ウ―ピー・ゴールドバーグっぷりからは想像させない凄腕サイバーテロリストを演じている。
ワイスピはハッカーの多い作品だが、新キャラもサイバーテロリストだ。まあ、ハイテクは応用が効くから物語の展開には便利なのだろう。というかシナリオを書いている人はハッカーと言えば何でもできると思っているのか?とはいえ発展著しいIoTを利用する「ゾンビタイム」はシリーズ屈指の破天荒アクションだ。
本作は最終章へのスタートという事だったが、これからの大活躍をおおいに期待できる作品となった。次作は2年後の2019年、完結編は2021年公開となっているらしいが、オラワクワクしっぱなしだ!

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