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映画原人の穴

映画を中心とした感想ブログです。ネタバレなしです!

【映画】「ダニー・ザ・ドッグ」―ヨーロッパ・コープは安定しています―

ダニー・ザ・ドッグ(字幕版)

あらすじ

 ダニー(ジェット・リー)は高利貸しのバート(ボブ・ホスキンス)に殺人兵器として育てられた格闘の達人だった。
 首輪をつけられ主人であるバートの命令で相手を痛めつけるだけの姿はまるで犬で、人間的な能力が著しく欠如していた。
 しかし、盲目のピアノマン、サム(モーガン・フリーマン)に出会った事から失っていた人間らしさを取り戻していくが……

 


おすすめ

 犬のように育てられたジェット・リー……つまり、首をかしげながらつぶらな瞳で見つめてくるジェット・リーを長時間楽しむ映画だ。アップで見ると案外肌の凸凹が多いのね。
 でも犬のように育てられたカンフーの達人って設定はバカにも程があるのだが、そんなのでも居酒屋の馬鹿話で終わらずにしっかりと作り上げてしまうのはさすがリュック・ベッソンという所か。出来はいつも通りだ!


感想

 ジェット・リーリュック・ベッソンのコラボと言えばこれの他に「キス・オブ・ザ・ドラゴン」という映画があった。そちらでのリーさんは凄腕の鍼師であり、「北斗の拳」の如く無慈悲な鍼治療で相手の秘孔をついて惨殺していた。

 今回はそんなプロフェッショナルとは違い、人間の心を封じられた殺人奴隷だ。常に鉄製の首輪をつけられており、いったんソレを外されると途端にビーストモードに移行し大暴れするのだ。
 まともに言葉も話せず、缶詰を貪るように素手で食うダニーだが、唯一興味を示すのはピアノ。まるで犬のダニーがなぜ文化的なピアノに魅かれるのかが本作のポイントとなる。

 とはいえ、その謎が解けたところで何ということはなく、ただ無我夢中のアニマルファイトを繰り広げるジェット・リーを楽しむのが一番楽しい。ストーリーは結局のところどうでもいいのだ。

 そんなどうでもいいストーリーパートの主要人物である盲目のピアニストを演じるのがモーガン・フリーマンだ。殆ど「セブン」のサマセットみたいな若者を導く老人なのだが、白人の養女、ヴィクトリア(ケリー・コンドン)と二人暮らしをしており、さらにそこにジェット・リーがやってくるんだから黒人・白人・アジア人と3色での共同生活という今まであまりなかった珍しい様子が描かれる。

 とはいえ、やはりどうでもいいストーリーのため、それが社会の衆人にどう見られるかといったような社会性は皆無だ。無条件で皆が優しい世界で、ヤクザな世界は隔絶されている。
 
 唯一の見どころはジェット・リーのアクションだ。地下の違法闘技場での一体多数のバトルシーンは「マトリックス リローデッド」での大広間を舞台にしたアクションシーンを彷彿とさせ、やりたいことがハッキリ伝わってくる中学生の様な映画となった。つまり、いつものやつだね。

 

 

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 ↑こっちのほうが面白い