映画原人の穴

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【映画】「トレインスポッティング」―自分の人生は自分で選べ―

トレインスポッティング(字幕版)

 

あらすじ

 スコットランドの下層社会の若者達は学歴も職もなく、ただ薬物中毒になるだけだった。
 そんな若者のひとり、マーク・レントンユアン・マクレガー)は同じような仲間たちに囲まれながら堕落的な生活を送っていたが、なんとか現状を打開しようとする……

 


おすすめ

 1996年製作。その約20年後である2017年、つまり今年まさかの続編が公開された青春映画だ。
 UKロックに乗せ、景気の良いテンポで不景気で自堕落な若者たちの生活を描写したこの作品はデヴィッド・フィンチャー「ファイト・クラブ」とともに90年代の若者映画の双璧をなすものと考えてよいだろう。
 どちらの作品も社会への怒り・不満、自分たちのみじめさ、そこから抜け出すための意思を描いているが、どちらも楽しめるからどっちも観ろ!


感想

 田舎の若者の鬱屈した日常を描いた作品であり、その後の青春映画に大きな影響を与えることとなった。
 例えば「木更津キャッツアイ」スコットランドから木更津に舞台を移したテレビドラマだ。ビールをよく飲み、ぶっさん(岡田准一)は病気のため何時もクスリを服用している。
 仲間の一人は何時の間にか子供をこしらえているし、うっち―(岡田義徳)はまるでスパッド(ユエン・ブレムナー)だ。なにより皆が田舎でくすぶっている。

 でも木更津の連中よりスコットランドのボンクラの方がはるかに危険だ。常時ドラッグで頭がゆるんでいるし、そのせいか犯罪行為も平気でやる(木更津でもやっているが)。
 で、主人公のレントンはそんな日常から脱出しようと試みる。とりあえず、クスリを断って一般企業に就職だ。しかし、それ位では脱出とは言えない。何故なら友人たちがツルんでくるからだ。
 
 この映画でよく出てくるセリフが「友達だからしょうがない」だ。友人を持つのは重要だが、それが呪縛となっているのだ。いい友達なら構わないが、ヤク中とケンカ中毒ばかりだったら危険だ。だからレントンは危険な状態にある。

 その呪縛に捕らわれたままズルズルと時が過ぎていき、どうしようもない所までいったら相当な荒療治をしなければ立ち直りは厳しい。
 よく「あの時こうしていれば……」とか何とかいって過去の自分を叱る人間がいるが、不満を言っているその時だって何か行動することはできるのだ。
 結局、動き出せる奴は文句言ってる暇があるなら動き出しているし、学生時代のもろもろを未だに愚痴っている奴は、爺になった時には青年時代の愚痴を言っているだろう。

 行動を起こせば、今までの環境が壊れる。でも人生は壊して再構築の繰り返しだ。一歩を踏み出すのは恐ろしいが、2歩目からはすこぶる笑顔でスキップできるだろう。
 とりあえず映画に背中を押してもらったら、直ぐに行動しよう!

 

 

トレインスポッティング

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