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映画原人の穴

映画を中心とした感想ブログです。ネタバレなしです!

【映画】「マルコヴィッチの穴」―無理が通ればなんとやら―

 

マルコヴィッチの穴 (字幕版)

あらすじ

 人形師のクレイグ(ジョン・キューザック)は、ほぼニートの状態であった。妻のロッテ(キャメロン・ディアス)に促され就職活動を始め、内定を得たのはビルの”7と1/2階”という天井の低い妙なフロアにある会社だった。
 そこで働いているうちに壁に妙な穴があることに気づく。その中を進むと俳優のジョン・ホレイショ・マルコヴィッチ(ジョン・マルコヴィッチ)の頭の中だった……

 


おすすめ

 一流俳優の頭の中に入ってみたい!という想いは誰もが持ったことがあるはずだ。どんな風に考えているのか、どんな一日を送っているのか。もっと言えば自分がその一日を過ごす事を妄想したり……。
 本作はそんなカンジをダイレクトに映像化した作品でアイデア一発ものだ。


感想

 奇抜なアイデアを112分に引き伸ばした作品。監督はミュージックビデオで腕を鳴らしていたスパイク・ジョーンズで、ミュージックビデオから通じるユーモアある映像が本作でも存分に発揮されている。

 芸能人の生活を体験してみたい!という欲望は誰しも持ったことがあると思うのだが、本作はそれを話の軸として展開していく。
 主人公たちはその体験をビジネスとして売り出し、人々は芸能人の生活体験にすっかり中毒となってしまう。
 しかし、そんなことをしまくって何も起こらないはずがなく、次第にいろいろとトラブルが起こっていくのだ。

 素人でも思いつくアイデアでも映画を作ることはできる。しかし、そのアイデアを思いつきのまま使うのではなく、底の底まで深堀する必要があるわけだが、本作のアイデアである”人の頭に入りこむ”というものは沢山の人が様々な妄想を展開してきた。
 まず、頭に入るというのはどういうことなのか。その人の視覚や聴覚などの五感を体験するだけなのか、思考を共有できるのか、もっといえば自分の意思を伝達して行動に変化をつけられるのか。妄想が拡がれば拡がるほど収まりがつかなくなってしまう。

 そこで本作はその妄想とSF要素をくっつけて無理やり理屈をでっちあげている。当時は映画でもゲームでもイマイチ納得しきれない理論で進む不思議なテイストのものが多かったのだが、本作もその一つとなっている……のだが、様々な奇抜な設定を活かした展開なのであまり気にならない(マヒしているだけ?)
 現在はだいたいのものが其れなりに皆に理解されやすく、楽しまれやすい作品となっているが、あの時代の作品群にあった勢いとか、テンションは失ってしまったかもしれない。
 それなりにまんべんなく多様な人々が楽しめるように作るだけでなく、本作の様な人によっては全くチンプンカンプンだが、他方では夢中になるような人が出てくるようなクセのある映画がもっと作られたらいいのに。深刻な社会問題を映画化したり、妙に深刻そうにするのもいいが、たまには全く意味なしのバカ映画とかを観たくなるよね。あ、あとロリコンにもおすすめ。 

 

 

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マルコヴィッチの穴

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