映画原人の穴

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【映画】「ザ・シューター/極大射程」―射程圏内殺害率100%!―

ザ・シューター/極大射程 (字幕版)

 

あらすじ

 ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)は、海兵隊に所属する凄腕スナイパーだったが、アフリカでの任務において国から見捨てられ、相棒のドニ―(レイン・ギャリソン)を失ってしまう。
 生還したスワガーは軍を抜けて山奥で犬と共に暮らしていたが、ジョンソン大佐(ダニー・グローヴァ―)がそこにあらわれ、大統領暗殺阻止に協力して欲しいと要請するが……

 


おすすめ

 2007年公開作品。監督は今年「マグニフィセント・セブン」を送り出したアントワーン・フークアだ。退役して山奥でひっそり暮らす凄腕の軍人という設定(しかも犬付き!)と、そんな男が愛国心のもとに現場復帰するも裏切られてしまうという恐ろしい程オーソドックスなストーリーが展開されるのだが、それを手堅い描写でしっかりと描いている。
 それ以外にも、日曜大工やお色気、美しいアメリカンな風景描写など、わがままにいろいろ詰め込んだ作品となっている。


感想

 ちょうど10年前の作品だ。この月日の経過に恐ろしくなりながら映画を観てみる。本当だったら観ている場合ではないのだが……。
 
 狙撃手は戦場で一番嫌われる存在だという。何処からか突然銃弾が放たれ、脳漿を吹き飛ばされてしまう……自分が狙われる立場だったらこれほど恐ろしいことはない。
 スナイパーを処理する方法はどんなか?様々な映画で拳銃やマシンガンを乱射する、という対応をとってきたが、冷静に考るとやみ雲リップクリーム程の直径しかない弾丸を何十何百メートル先に乱射したって、目標に命中するわけがない。
 サーマルカメラ(?)か何かで、射撃により高温になった銃を見つけ出すなどの方法があるようだが、そんなものがない時に一番役立つのが迫撃砲を撃ちまくる、というやり方だ。狙撃手がいそうな場所にとにかく砲撃するらしい。確かにこれなら拳銃玉より当たりそうだ。
 でもそんなに砲弾と弾丸を浪費したって倒せない相手がいる。それが物語の主役となれる男、今回はボブ・リー・スワガーという男がその役目を務める。

 スワガーは最初は一人でサバイバルするものの、直ぐに仲間ができる。一人は死んだドニ―の恋人、サラ(ケイト・マーラ)だ。そろそろ公開が始まる「美女と野獣」で美女演じるエマ・ワトソンに何となく似ていて、顔に似合わず巨乳の女優だ。もちろんその肉体を活かしたお色気シーンもある。
 
 もう一人は、FBIのニック(マイケル・ペーニャ)。当初は手負いのスワガーにあっさりボコられる貧弱な男だったが、自身の勘で独自に捜査を進め、スワガーの無実に気付く頑張り屋だ。彼を後ろでサポートするのはFBIの女上司、アローデス(ローナ・ミトラ)だ。彼女はビデオゲーム「トゥームレイダー」シリーズの主人公ララ・クロフトのイメージとなったり、ヴァーホーベンの変態覗き映画「インビジブル」の覗かれ役、さらには吸血鬼(=セクシー)映画「アンダーワールド ビギンズ」の主役などを演じてきたお色気女優だ。
 そう、この作品は女の数が少ない(二人だけ)のだが、どちらもエロくていいのだ。

 そんなわけで助けを得たスワガーは自身に濡れ衣を着せた悪者たちを追い詰めていく。ニックは戦闘スキルが全くないため、スワガーが教育していくのだ。もともとFBIだったからかぐんぐんスキルを上げていく。
 そして最強親父よろしく、とんとん拍子で結末に行くかと思いきや……結局は法律など社会の規則の中では黒幕の方が何段も上なのだ。狙撃のプロでも法の網は抜け出せないのだ。

 結論としては如何に自分のフィールドで勝負をするかという事だ。場が整えばあっさりと決着がつく。そんな映画だった。