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映画原人の穴

映画を中心とした感想ブログです。ネタバレなしです!

【読書】「ライムスター宇多丸の映画カウンセリング」―映画博士になりたい!―

ライムスター宇多丸の映画カウンセリング


あらすじ
 
 ライムスターの宇多丸と言えば、TBSラジオで土曜22時から放送されている「ウィークエンド・シャッフル」でお馴染みのラッパーだが、その中でも特に人気なのが映画批評コーナーだ。
 それにより、「オススメの映画」を聞かれることが多くなった氏が、様々な悩みや疑問、性格別にお勧めの映画を解説したのが、この映画カウンセリング本だ。

 


おすすめ

 映画を観ることで気分がスッキリしたり、青天の霹靂ともいえる脳内ブレークスルーが起こることがある。しかし、それはその時に自身の心情にピッタリと合致した映画を観た時のみで、ある時は神経を逆なでにされ、むしろ怒りが増幅されかねない。
 本著はいわば、映画の処方箋、といった体をなしており、目次に様々な悩みや怒りがリストされている。まずは今の自分が一番気になるところから読み始めるのがいいだろう。


感想

 自分の人生は一体どうなってしまうのだろう、と途方に暮れるときがある。自分は様々なしがらみに絡み取られ、身動きを自由に取れずにそれでも何とか動かせる小手先を駆使して幸せを感じる……。つまり何の変哲もない普通の人生だ。

 しかし、映画や小説では細かいところに気を取られず自分がやりたいこと、今一番すべきことに全力を傾け、そして成功していく主人公たちが余りにも輝かしく映えている。
 そういうのを観ているとなんて自分は狭小な人間なんだ、もっと広い目をもって行動せねば!と考える。

 しかし、少ししたらまた、家族の事とか世間体とか何とかを口にして無難な道、つまり誰でも行ける広くて整備された道を歩こうとする。結局、先の見えない冒険をするのが怖いだけだ。

 映画を何故観るのか、昔は単純にカッコいい主人公や派手なアクションにアコガレ等を抱いて夢中になっていた。今は自分を勇気づけたり、背中を押してもらうために観ていることが多い。
 「なんだオレもまだまだイケるじゃん!」そんな感じに気持ちを入れ替えるために観ているのだ。

 そう思うために大事なのは広い視野を持つことだろう。世の中には理解できないことや、どうしても我慢がならないことがある。そんな時は映画という一歩現実から下がったところから落ち着いて状況を眺めてみるといい。
 本著には様々なシチュエーションに沿ったオススメ映画が古今東西問わず幅広くラインアップされている。
 一つ一つが短く読みやすいから、少しばかり立ち読みしてはどうだろうか。

 

ライムスター宇多丸の映画カウンセリング

ライムスター宇多丸の映画カウンセリング