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映画原人の穴

映画を中心とした感想ブログです。ネタバレなしです!

【映画】「ハッピーフィート」―ペンギン帝国のはぐれモノ―

ハッピー フィート (字幕版)

 

あらすじ
 
 コウテイペンギンは文字通り帝国を築き、その中で厳格な掟のもと生活していた。その帝国では求愛は歌で行い、音痴のものは落第者とみなされていた。
 美声の両親のもとに生まれたマンブルは、不幸にも超ド級の音痴であったがタップダンスの腕前(脚前?)は天才的であった。
 しかし、帝国ではその素晴らしさが認められずに落ちこぼれの烙印を押されてしまう……。だが、ひょんなことで出会ったアデリーペンギン5人組はそのダンスを絶賛し、マンブルは自信を取り戻すが……

 


おすすめ

 ファミリームービーとて生温い、ゆるい映画ではない!ペタペタ歩きのペンギンたちが繰り広げる凄まじいスピード感の冒険記となっている。
 はぐれモノとなってしまった主人公が新たな仲間と出会い、古巣の危機を救い英雄となる……まあ英雄誕生物語なのであるが、ビックリするほど波乱万丈だ。


感想

 勝手なイメージで「ハッピーフィート」はペンギンが楽しく踊る”だけ”の物語だと思っていた。監督が「マッドマックス」ジョージ・ミラーだったとしてもだ。2015年に「マッドマックス 怒りのデスロード」でバイオレンスアクションにカムバックした際は、ガキ向けの映画ばかり作ってストレス溜まってんたんだろうな、と勝手に解釈していたが、実は本作もかなりスピード凶な作品に仕上がっており、ハッキリ言って超面白い。

 設定は厨二オタもにっこりの「その社会では認められないが大きな視点では偉大な才能」を持った主人公ものだ。「魔法科高校の劣等生」と同じだな(クオリティは違うぞ)。
 最初は冷遇されてしまうのだが、そこからの復活劇が激アツなのだ。それは温度差が激しい程興奮するわけだが、本作では当初は本当にえげつない程バカにされる。先生はマンブルの音痴っぷりに泣き崩れるし、父親はマンブルの唯一の才能であるダンスを封じ込もうと躍起になる。帝国の皇帝たちも、アイツは帝国を滅ぼす!と悪い目で睨んでいる……
 
 そんなわけで帝国内では馬鹿にされたり疎まれていたわけだが、一歩外に出ると途端に躍動しだす。それはマンブルが「ファーストペンギン」を務めることで象徴的に描き出している。海に出たペンギンたちの自由自在で発想豊かなシンクロナイズドスイミングは迫力があり同時に美しい。
 そこから外界の海に場面が移っていくのだが、アドベンチャーはここから始まる。まずアザラシに追い掛け回される。「怒りのデスロード」では延々と追いかけっこをしていたが、こちらも負けていない。360度重力無視のド迫力追いかけっこから、新しい仲間や土地との出会い、そして凶悪なエイリアンたち……。想像もしない展開が立て続けに起こる。

 CGアニメーションを最大限に活かしきった活劇の連続と、そこから繋がっていく歌やダンスもまたリズミカルでダイナミックだ。
 ただ「実写ではない」だけのお絵かきアニメとは一線を画すアニメ映画だ。

 

 

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