映画原人の穴

映画を中心とした感想ブログです。ネタバレなしです!

「デス・レース」―ボンクラ映画は俺に任せろ!―

デス・レース (吹替版)

 

あらすじ
 2012年、アメリカは経済恐慌により治安が悪化、政府は刑務所を民営化した。
 ジェンセン・エイムズ(ジェイソン・ステイサム)は妻殺しの汚名を着せられ、刑務所に投獄されてしまう。その刑務所では囚人同士による殺人レースをネット中継し、大好評を博していた。
 ジェンセンは優勝賞品の釈放をかけ、ガトリングガンを装備した武装カーに乗り込む!

 

おすすめ
 2008年製作。無実の主人公が刑務所で殺戮ショーに放り込まれる……それは例えばシュワルツェネッガー主演の「バトルランナー」にも共通する設定だ。他にも近未来映画ではよく、殺人すら合法の危険なスポーツが世界一の人気競技になっているという事がよくあるが、それは退廃したディストピア世界を、レース場であったり、スタジアムであったりと限定された空間で描写することが出来るからだろう。
 今回の舞台は刑務所だ。しかも2012年という近近未来(今や過去だ)の時代設定だから余計なSF描写は必要なく、持てる力をすべて車と女、そして爆発にかけた!

感想
 これはリメイク作であり、オリジナルはB級映画の帝王、ロジャー・コ―マンが1975年に製作した「デス・レース2000年」だ(コーマンは今回製作総指揮として参加している)。
 オリジナルは大陸横断レースであり、しかも道行く一般人をひき殺すことでポイント加算というハードコア極まりない残酷レースだった(しかも子供や老人が高得点!)。さらには「ロッキー」以前のスタローンがマシンガン・ジョ―という鬼畜殺戮マンに扮していた、ということで好きな人にはたまらないカルト映画となった。
 今回のリメイクで原案・脚本・監督を担当したのはポール・W・S・アンダーソン。彼は「モータルコンバット」や「バイオハザード」といったゲーム映画。「ソルジャー」といった傑作B級SFを手掛けてきた。個人的なイメージではアートに拘らないザック・スナイダーだ。そんな彼は現在、あのカプコンの狩猟ゲーム「モンスターハンター」の映画を製作しているという。内容はモンハンの世界と現実が直結してモンスターがワシントンD.C(予想)で大暴れするというものだそうだ。ありきたりじゃないか?
 このリメイクも大陸横断のひき殺しレースという要素を削除し、安易な刑務所内ゲームに縮小してしまった。とはいえ、面白くないというわけではない。むしろ結構良い。何がいいのかというと、レースシーンが結構硬派に作られているのだ。系統としては「バイオ」よりも「ソルジャー」よりだ。重量感のある銃撃、残酷なトラップ、容赦ないゴア描写……そこに全てを懸けた!ってかんじだ。
 ジェンセンを演じるステイサムと今回のマシンガン・ジョーを演じるタイリース・ギブソンは共に「ワイルドスピード」シリーズに出演している。当初は純粋なストリートレース映画だったのに、今やデス・レースとあまり変わりがない映画となってしまった(面白いけど)。
 そして、悪役となる刑務所長はボーンシリーズのパメラ・ランディでおなじみの美熟女ジョアン・アレン、その部下は「ターミネータージェニシス」でジョン・コナー(悪)を演じたジェイソン・クラークが担当している。この手のB級映画にこれ程知っている俳優が出てくるのはうれしいものだ。
 ストーリーはあってないようなものだし、ラストも正直……といったものであるが、これ程の重量級カーアクションは今時なかなか観ることもない。鑑賞すべし!

 

 

 

 ↑スタローンをはじめ、粒ぞろいの出演陣と悪趣味な残酷ジョークは必見!

 

 ↑続編は2作作られている。ダニー・トレホも出てるよ!

 


Death Race Official Trailer #1 - Ian McShane Movie (2008) HD