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映画原人の穴

映画を中心とした感想ブログです。ネタバレなしです!

「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」は全部乗せ西部劇だ!

洋画

続 夕陽のガンマン [Blu-ray]

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あらすじ
 良いやつ(クリント・イーストウッド)と汚い奴(イーライ・ウォラック)はコンビで賞金首詐欺をして稼いでいた。一方悪い奴(リー・ヴァン・クリーフ)は消えた20万ドルの行方を捜していた。のちに良いやつと汚い奴もその情報をつかみ、協力・裏切りを繰り返しながら3人は南北戦争さなかの荒野を駆ける。

 

 

おすすめ
 マカロニウエスタンといえばハリウッドのそれよりも奇抜で残酷なイメージがある。「続・夕陽のガンマン」においてもその側面はあるものの他にも沢山の要素が約180分に詰め込まれている。これはながら見で楽しめる映画ではない。部屋を暗くして大画面に顔を近づけて観よ!

感想
 ”午前10時の映画祭”は実に良い。自分が生まれる前の映画を映画館で、しかも品質を底上げした4K上映で楽しめるからだ。これからも延々とやり続けてほしいものだ。この「続・夕陽のガンマン」は以前家で観たことがある。しかし、映画館での味わいは段違いなのだ。上映は来週いっぱいまでだからぜひ観に行ってほしい。
 クリント・イーストウッドが主役と思いがちだが、実はストーリー上の軸は汚い奴ことトゥーコだ。トゥーコは良いやつをブロンディ(金髪野郎)と呼び、ブロンディが賞金首のトゥーコを保安官に引き渡して賞金を受け取り、絞首される直前にブロンディが首縄を狙撃してトゥーコを逃がす、という行為を繰り返しているのだ。逃げる度に賞金は上がっているのだが、ブロンディはある時これ以上の賞金増額はないと判断し、トゥーコを砂漠に置き去りにして去ってしまう。もちろんトゥーコはブロンディを恨み、昔の仲間を集めてブロンディを殺す計画を立てる。紆余曲折あり遂にブロンディを死の間際まで追い詰めるのだが、そこでブロンディをどうしても仕留められない状況に陥ってしまうのだ。
 トゥーコは汚い風体をしている上に性格もがめつい。しかもかなりのC調(古い)であり、それが度々トラブルを巻き起こす。そしてそれが物語を動かすエンジンとなるのだ。それに劇中しゃべっているのはほとんどトゥーコだ。トゥーコとブロンディのやり取りは笑えるシーンが多く、映画館では幾度も笑い声が響いていた(良い奴とかロゴが出るとこもね)。
 他にも見所は多い。例えば南軍と北軍が激突するシーン。大量のエキストラと火薬、そして広大な戦場を作り上げ、ガチのダイナマイトを使った大爆破シーンは今のどんな大作よりもド迫力だ。そして長い上演時間でのほんの少しのシーンであるにもかかわらず大量の人間がバタバタと犬死していく様は、それまでの金をめぐる悪漢たちの殺し合いよりも無意味で空虚だ。これは反戦映画の側面も持っている。
 西部劇に戦争、アクションとサスペンスさらにコメディとたっぷり詰め込まれた映画だ。ただ暴力的なだけでなく、人間の醜さ。大義とか何とかの意味不明さ、そして日に焼けた男の顔の渋さ、すべてが味わえる。

 

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