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映画原人の穴

映画を中心とした感想ブログです。ネタバレなしです!

「バクマン。」―人はなぜ生きる―

邦画

バクマン。

 

あらすじ

 高校生の真城最高佐藤健)は同級生の亜豆美保小松菜奈)が好きで、ノートにその姿をよく描いていたが、ある時それを高木秋人神木隆之介)に見られてしまう。最高の画力に目を付けた秋人は自身の文才と組み合わせて二人で漫画を描こうと持ち掛けるが、最高は取り合わない。しかし、そのノートを美保に見られたことで物語は始まる……

 感想

 また漫画の映画化である。しかも漫画を描く映画だ。漫画が売れたという実績がないと映画の資金が出ないのか。それとも映画の世界で活躍できる人が皆、漫画を描いているのか。まあ、どちらもだろうが……この映画は結構面白かった。

 漫画と映画は、全然違うものであり、特に日本の漫画はコマ割等のテクニックやキャラクターの造形が特殊に発達している。それをそのまま映画に持ち込んで失敗した例は今更書き起こさなくても皆わかっていることだ。漫画では許されても実写では許されないことや実現できないことはいくらでもある。

 それに長いこと続いている漫画を2時間程度の映画でどう収めるのかという事もある。何を切って、何を強調するかの選択肢が映画の出来を決める。時には原作とは全く違うテイストやストーリーになる場合もある、松田優作の「ア・ホーマンス」だ。

 漫画原作の映画はできる限り忠実に元を再現するか。全く違う方向に振り切れるかの2択に分かれることが多い。でも忠実に再現することにこだわりすぎると視野が狭い、頓珍漢なものになってしまうから要注意だ。そんなわけで私は「ア・ホーマンス」路線を好む。

 しかし、「バクマン。」はどちらかに偏っているというわけではない。出てくるキャラクター達は原作とあまりずれていない。しかし、漫画原作特有の突飛さもあまり感じない(変な奴は多いが)。それは原作の段階で割とリアル志向だったからだし、俳優もぴったりフィットしていたからだ、クドカンは売れない漫画家顔だ。

 それに20巻ある漫画を2時間にしっかりまとめられている。まず原作には沢山の女キャラが登場するが映画では亜豆以外は全カットされている。話に一本の筋をしっかりと通すことで映画が締まっている。漫画という素材をしっかりといかした映像も魅力的だ。それに”少年っぽさ”もある。

 特に感動したのが斜に構えたサムイ輩がはびこるこの世の中で、ジャンプの「友情・努力・勝利」というキーワードをほかのどのジャンプ作品より持つカラ強く訴えていたところだ。オリンピックもそうだが、本気で物事に取り組むことの大切さを改めて心にたたきつけられた。善く生きるとはこのことか?

 とにかく余計な雑味を取り除いたシンプルな構成の映画だった。映像の遊び心や小道具の面白さで作品を引っ張て行くのはイイ!

 サカナクションが手掛けた音楽も高校生漫画家の動向とぴったり合ってる感じがしてイイ。なんか色々とフィットしてる映画だったぞ!

 しかし、邦画を見ているとどんな映画にも登場してくる人がいる。山田孝之リリー・フランキーだ。確かに良い俳優だが、ハリウッドと比べやはり人材は乏しいんだな、という印象を受ける。しかもこんなにヒットしても興行収入は20億に届いていない。「踊る大捜査線」はなんであんなにヒットしたんだ?

 

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