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映画原人の穴

映画を中心とした感想ブログです。ネタバレなしです!

「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」はDC進撃の狼煙だ!

洋画

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あらすじ

 ゾッド将軍との戦いに勝利したスーパーマンヘンリー・カヴィル)。しかし、戦場となった市街地の被害は甚大で多数の死傷者を出す結果となり、それにはバットマンことブルース・ウェインベン・アフレック)の従業員も含まれていた……

 感想

 ①実はこれ、続編なんです

 本作は2013年に公開された『マン・オブ・スティール』というスーパーマンの再始動作(リブート)の続編にあたり、冒頭のシーンは前作終盤のスーパーマン対ゾッド将軍の激闘をブルース・ウェインの視点から描いたものであり、怪獣映画における一般人目線と同じ効果を持っている。

 前作ではこの戦闘シーンに対し、「一体何人巻き添えになったんだ」とスーパーヒーローらしからぬ人命軽視が問題視されたわけだが、今回の話の軸はまんまソレである。

 死んだゾッド将軍を宇宙に放り投げてから、スーパーマンが地球と逆回転にグルグルとまわり、地球時間を戻して人間の被害無し!というオチを許してくれない現代の風潮が生んだ悲劇なのだ。

 ②アメコミの特徴

 バットマン役がベン・アフレックであると聞き疑問に思った人も多いだろう。何故ならバットマンは本作および前作の製作総指揮を務めるクリストファー・ノーランが監督し大ヒットを飛ばしたクリスチャン・ベール主演のダークナイト三部作が存在するからだ。

 これはスケジュールが合わなかったとかではなく、単純に別世界のバットマンであるからだ。そもそもアメコミ自体が日本の様に漫画作品はそれを生み出した人が最後まで面倒を見る作家主義とは真逆の、完全な分業システムをとっており、バットマンとスーパーマンは共に1930年代生まれのコミックだが、現在まで沢山のクリエイターが携わり、何度も世界観が再構築され、その時代に合ったヒーロー像に生まれ変わってきた。

 それにより多種多様なストーリーが生み出され、例えばバットマンプレデターと戦ったり、赤ん坊のカル=エルを拾うのがケント家ではなく、ウェイン家だったら、というコミックも存在する。読んでみたいですねぇ~。

 この様なシステムによってアメコミは他作品同士のキャラ交流が容易であり、クロスオーバー作品が幾つも作られた。アメコミ映画においてもその要素が入り始めたのだ。

 ③DCユニバース第2作

 現代最も勢いのある映画ジャンルはアメコミだ。アメコミ映画は現在のプログラムピクチャー的要素を持っており、向こう4年間、投下される作品がほぼ決まっている。質、量ともにすぐれた作品をここまで継続的に製作できるのは膨大な原作という下敷きのおかげだろう。

 今一番勢いがあるのはキャプテン・アメリカやアイアンマンを有する「マーベルコミック」であり、4月29日には『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の公開が控える(遂にスパイダーマンが登場!)。

 これに負けじと「DCコミック」もDCユニバースを展開する。本作はスーパーマンバットマンの他にワンダーウーマン(ガル・ガレッド←ワイスピのジゼル!)が戦いに参加し、アクアマン、サイボーグ、フラッシュというキャラクターが名前の登場も無しでちょこっとだけ登場する。続編出る気満々だ!

 ④新しいバットマン

 スーパーマン組は前作からの続投だから特筆する事は無いが、バットマンはキャスト、設定共に一新された。ベン・アフレックバットマンは20年間戦い続けているベテランクライムファイターという事になっている。

 長い歳月の間に目つきは危険になり、やることや身体、装備全てが凶悪化している。犯罪者にはバッドマークの焼印を付けるし、殺すこともためらわない。ヒーローとしての年月はまだ浅いスーパーマンとの正義を為すことに対する価値観の対比が印象深い。

 また今まで(主にノーラン)からの懸念であった「ヒーロー悩み過ぎ!」という事は無くなり、それぞれの正義にぶつかり合いをガチンコファイトで楽しむことが出来る。

 結論として、本作は非常に楽しめる作品だ。とはいえDCユニバースの始まりとして、要素をいくらか詰め込み過ぎているので一回だけの鑑賞では楽しみきれないかもしれない。二度目は絶対新たな発見があると思うぞ!