映画原人の穴

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スタジオジブリが「鳥獣戯画」をアニメ化!

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あらすじ

 鳥獣戯画とは12~13世紀ごろに描かれたといわれる絵巻物であり、日本最古の漫画ともいわれる。スタジオジブリがそれを丸紅とのタイアップでCMという形をとってアニメ化した。

 感想

 夢の実現

 スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサー(一度町で見た事があるがガニ股で大股で物凄い早歩きだったぞ!)がFMでやっている「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」というアニメや映画などありとあらゆる業界で活躍する人としゃべっているのを流し続ける番組があり、以前に高畑、宮崎両監督の師匠ともいえるアニメーターの大塚康生氏が出演したことがあった。

f:id:genjinoo:20160315235259j:plain鈴木敏夫f:id:genjinoo:20160315235356j:plain大塚康生

 

 その会談の中で大塚氏は停滞しつつあるアニメ業界に憂慮しつつも新しい表現に対する挑戦を語っていた。それは「筆で描いた」アニメだ。普通日本のアニメは鉛筆で線画を描きそれに色を付けるわけだ。何枚もの連続した絵を重ねることで「動く絵」を作り上げる為、絵は均一性を求められる。少しでもズレたら違和感になるからね。

 筆はブレたり膨らんだりしやすいし、消しゴムも効かないから非常に手間と時間がかかる。しかし筆独特の滑らかでありながら勢いのある絵が動き出すのは魅力的だ。

 それを目指して作られたのが高畑監督の「かぐや姫の物語」であるがそのラジオでは別のアニメ化したい作品を語っていた。それが「鳥獣戯画」だ。

代替現実(Substitutional Reality)として考える

 鳥獣戯画は教科書にも載っている絵巻であるから見た事のない日本人はいないと思う

 このCMにカット割りなどはなく絵巻物の手順で右から左へカメラがゆっくり動いていく。美術館などで実際の鳥獣戯画を鑑賞する時と同じだ。これによって鳥獣戯画が「静止画」であるという思い込みが生じる。

 しかしそこでは静止画であるはずの鳥獣たちが動きまくっていることで自身の思い込み=経験に辻褄が合わなくなり「なんだこりゃ!」となるのだ。

CMの魅力

 CMはテレビ番組の間に挿入されるものだ。テレビ番組で笑って心にスキ(感情を露わにするほど人は油断するらしいぞ!)を作っている間にCMを突っ込まれると人は普段よりもそれを受け入れるらしいのだ。動画サイトの最初のCMは意味がないという事だ。

 なので「鳥獣戯画」CMもさぞかしインパクトを与えるだろうと思うが少々残念な点が、それは鳥獣たちがすぐに動き出してしまう事だ。個人的にはすこし静止画で間を持たせた方が自身の先入観と動き出すギャップでよりインパクトがあると思うんだが……。

 でも短い時間なので筆書きの手間では丁度いいと思うし、余計なストーリーが必要ないので純粋に絵だけで勝負できる。

 それにこれからシリーズ化されていく感じだったので合計すると壮大な絵巻物になるかもしれないので要チェックだ!


丸紅新電力 鳥獣戯画「出会い」篇

 

筆ペンで描く鳥獣戯画←やっぱり筆でなければいけないのだ!

鈴木敏夫の ジブリ汗まみれ 1ポッドキャストを要チェック

作画汗まみれ (文春ジブリ文庫)←大塚さんは後進育成に勤しんでる