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映画原人の穴

映画を中心とした感想ブログです。ネタバレなしです!

犬神家の一族(1976年)は古き良き劇映画だ!

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  あらすじ

 那須湖畔に本拠を構える信州財界の大物、犬神佐兵衛(三國連太郎)が死んだ。親族たちは多額の遺産を目当てに遺言を心待ちにしていたが、顧問弁護士である古館(小沢栄太郎)がいまだ到着していない犬神佐清あおい輝彦)が来ない限り遺言書は開示できないという。

 その頃、金田一耕助石坂浩二)が古館の事務所に勤務する若林(西尾啓)に遺言状の調査依頼を受け那須に来訪していたが、若林は金田一に面会する前に毒死していた・・・・・・

 感想

 今作は知っている人は多いが実は観たことがない人率が邦画史上最高の作品だと思う。それは例の逆立ちシーンや佐清マスクのインパクト、さらにはそのパロディが何度もされているから古い作品でもみんな知っているからだ。

 それに今作以外にも「犬神家」は何度も映像化されている。最近では2006年にも同監督、同主演で何故かまたもや作られていた。

 自分もちゃんと観た事がなかったので改めて観てみた。実は市川崑監督、石坂浩二主演の金田一シリーズ第一作目にあたるらしい。他のは全部観てたね。

 改めてこの映画を観てみると今の映画と比べると相当”劇”っぽい印象だ。今の作品の多くは自然(演技はともかく)志向でいわゆるケレン味が全く無くなってしまったわけだが、今作は強烈で、後のシリーズでも同様だが、鮮やかで激しい血しぶきや表情、まるでステージ上の様な照明使いなど今や滅多に見られない演出の数々でむしろ新鮮だ。

 やっぱり映像化するにはその作品にあった演出方法があるわけで、例えば今作問わず横溝作品はオカルト要素があり、そんなものを今時の自然風に撮ればそこで途端に違和感が出てしまう。それでもリアリティ重視なら「REC/レック」みたいにモキュメンタリー的にしなければ上手くいかないだろう。

 とはいえそうすれば横溝作品の複雑さを精緻に一作の容量に収めることは出来ない。前述の「レック」のように「犬神家の一族4」あたりまで作られてしまうかもね。

 物語は大富豪ゆえに遺産目当てで争う子孫の醜い争いが中心だ。下々のものには分からない苦しみが高貴な者にはあるわけだが、名門ゆえに家に縛られるというのは共感できる。中流の自分でさえ束縛を感じる事があるんだから位が高ければ尚更だ。自分の家での立場を守るため犯罪すら犯すなんて信じられる?

 それに大量の金銭が含まれていればそこに自ら縋り付くのもわかる。聞くところによると、人は一度高いレベルの生活をするとなかなか下には戻れないらしい。例えばAV女優が大金を手にして引退し、普通の仕事に就く。そして女優時代よりだいぶ下がった給料になっても生活レベルを下げる事が出来ず結局金欠になり、AV復帰することも同じ理論だ。清原もコンビニ飯だったけど一食分の値段はきっと自分の何倍もある。

 こうすると結局、普通が一番!って事になるんだけどやっぱりトップは目指したいぞ!

 

犬神家の一族(1976)

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